コラム第7回 第8期働きがいを育む講師養成講座
第7回
働きがいを育む組織開発手法(1)
■組織開発の3つのサイクルとは?
■技術的問題と適応課題を分ける
■ポジティブアプローチ手法について
2024年9月11日に働きがいを育む講師養成講座第7講を開催いたしました。
今回から全3回は、人と組織に働きがいを育む組織開発の進め方について学んでいただきます。
組織開発とは、南山大学の中村先生の言葉を借りますと、以下のようになります。
「組織開発とは、組織の健全さ、効果性、自己革新力を高めるために、組織を理解し、発展させ、変革していく、計画的で協働的な過程である。」
自己革新力といった言葉が象徴するように、組織開発とは組織に存在する問題を解消し、ありたい組織像に向けた行動を所属員で生み出していくものになります。様々な組織開発手法がありますが、今回ベースとなる進め方は「AI」と呼ばれるものになります。
AIとは、Appreciative Inquiryの頭文字をとったもので、個人や組織に既にある真の価値があるものを探究して発見し、それを伸ばしていくプロセスとされます。
Appreciative (アプリシエイティブ)
appreciateの形容詞
感謝する 真価を認める
認識する 価値が上がる
Inquiry (インクワイアリー)
探求する
問いかける
AIの進め方の中身は、以下の4Dプロセスからなります。
Discovery(発見)
強みや潜在力という真価の発見
Dream(夢)
強みを最大化した未来の共創
Design(設計)
ありたい未来の状態の明確化
Destiny(実行)
具体的な計画・実行と定着化
今回の第7講では、働きがい創造研究所が進めるDiscovery(発見)の進め方に関して、ケースをもとに体感いただきました。組織開発を学べる場が少ないだけに、貴重な学びの場になったようです。次回と次々回で残り3つのDを展開してまいります。
また組織開発にご興味のある皆様、働きがいを育む講師養成講座9期生の募集説明会が開始されますので、ぜひご参加ください。
以下よりご参加いただけます。
講師
株式会社FeelWorks エグゼクティブコンサルタント・講師
株式会社働きがい創造研究所 取締役社長
田岡 英明
国内製薬大手の山之内製薬株式会社(現在のアステラス製薬株式会社)に入社。全社最年少のリーダーとして年上から女性まで多様な部下のマネジメントに携わる。傾聴面談を主体としたマネジメント手法により、コミュニケーション溢れる職場風土を形成し、組織成果拡大を達成。また、仕事のやり方・意義の理解に苦しむ若者に対し「喜びの仕事学」を「ひよこ倶楽部」と銘うって展開。2014年株式会社FeelWorksにジョインし、希望と絆に溢れる企業社会づくりのために活動するとともに、2017年1月に働きがいあふれる組織開発を目的とした株式会社働きがい創造研究所をFeelWorksのグループ企業として立ち上げ、取締役社長に就任。
本セミナーは(株)FeelWorksのグループ企業である(株)働きがい創造研究所の運営によりご提供いたします。