出版事業 『人を活かす経営の新常識』

会社のあり方や働き方が様変わりしています。終身雇用や年功序列型賃金は事実上崩壊し、ダイバーシティの推進、ハラスメント意識の高まり、兼業・副業の解禁、加速度的に進むデジタル化、人生100年時代の到来など、いま、会社を取り巻く環境は劇的に変化しています。そこにコロナ禍も拍車をかけて、人々の働き方や生活様式、意識・価値観も変化しています。本書は、これまで培ってきた日本企業の強さや長所を活かしつつ、ニューノーマル時代の「人を活かす経営」実現に向けた主要テーマについて深く考察し、経営や人材マネジメントに活かすヒントが凝縮された1冊です。一人ひとりが働く現場を起点に、上司(経営者や管理職)がその役割を発揮して「人を大切に育て活かす企業・職場づくり」をいかに進めるか。8つのテーマと50の講話で解説します。 

目次

第1章 ”働きがい”こそ現場改革の原動力

第2章 若手世代をいかに育てるか

第3章 真の女性活躍はこれから

第4章 ミドル・シニアこそキャリア自律を

第5章 コロナ禍に打ち克つ経営とは

第6章 リモートワークで問われるマネジメント改革

第7章 ハラスメント予防は職場ぐるみで

第8章 これからの人を活かす会社の条件

 

 

 

 


本書の特長

● 経営者や人事責任者、管理者層に対して、これからの時代に合った人材マネジメントの手法を伝授 

● 若者の雇用・育成とリテンションマネジメント、真の女性活躍への道、シニア世代の自律的な働き方の促進、パワハラ

  の積極的予防法、リモートワーク時代の戦略的マネジメントなど、多くの企業が抱える課題を厳選

● 経営者・管理職が、これまでの「常識」(固定観念)を捨てて、自己変革を遂げる視点と方策を具体的に提示しつつ

  山積する複雑な課題を解決に導く

● 各講話が2ページ程度で完結でわかりやすく、端的にポイントが理解できる

● 人を育て活かす経営のスペシャリストによる新著

 

■人と組織に30年以上向き合う中で得た「新常識」

 前川は経営幹部・管理者層向け「上司力®研修」シリーズなどの提供を通じ、これまで400社・団体以上で人を育て活かす

 支援をしてきたFeelWorksを営み、これまで30冊以上の書籍を世に送り出してきました。また10年以上、青山学院大学

 正課程においてキャリアデザインの教鞭も執っています。前職・リクルートでは「リクナビ」「ケイコとマナブ」

 「就職ジャーナル」等の編集長を務めており、人と組織・働くリアルな現場を30年以上見つめてきた経験に基づくこれ

 からの時代の人材マネジメントの道標となる1冊となっています。

書籍情報

人を活かす経営の新常識」

著者前川 孝雄

出版社:株式会社FeelWorks

発売日:2021年9月15日

仕様:オンデマンド(ペーパーバック)および電子書籍192ページ/A5判

価格:2,970円(税込)

ISBN: 978-4910629001

購入方法:下記オンラインストアにて販売

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ご感想・メディア書評

同志社大学 太田肇教授

ビジネス書のなかには著者の思いだけが先行するものや、教科書的で無味乾燥なもの、常識論で新鮮味がないものが少なくない。その点、前川さんの本は一貫した視点とロジック、それを裏付けるデータが示されており、内容が新鮮で説得力がある。しかも若手からシニアまで射程に入れ、それぞれについて納得できる提案がなされている。とりわけ社員を大切にするという著者のポリシーが貫かれているのに敬服させられる。マネジャーにとって有益なのは言うまでもないが、社員研修のテキストとして使えば、忙しい参加者も短時間で大切なポイントを理解できるだろう。

平和酒造株式会社 代表取締役社長 山本典正 様

実践的で現実的な内容が書かれていて経営者としてあらためて自社の点検をすることができました。

人が活躍する舞台を作るのは経営者の仕事ですが、なかなか難しいと日々実感します。頑張ってこうー。

神戸大学 法学研究科 大内伸哉教授

経営者に向けた実務書ですが,いろいろ参考になるところがあります。本の構成は8章,50講というものになっています。第1章「“働きがい”こそ現場改革の原動力」,第2章「若手世代をいかに育てるか」,第3章「真の女性活躍はこれから」,第4章「ミドル・シニアこそキャリア自律を」,第5章「コロナ禍に打ち克つ経営とは」,第6章「リモートワークで問われるマネジメント改革」,第7章「ハラスメント予防は職場ぐるみで」,第8章「これからの人を活かす会社の条件」という魅力的な見出しがついた章で構成され,今日の人事管理上の問題がほぼカバーされていると思います。話は具体的でわかりやすく書かれています。いくつかのテーマについてふれると,第48講の「『雇用を守る』経営は,社員を大切にしているのか」は,重要な問題提起であり,まさに本書のタイトルにある「新常識」として経営者も政策担当者も考えていかなければならないことです。第12講の「若者の公務員・大企業離れは日本型組織への警鐘」は,まさに同感です。第5講「自らやる気を高められる人は強い」は,内発的動機の重要性を説いています。研究者の世界でも,何のために研究をしているのかという動機付けがはっきりしていない人は,そのうち論文を書かなくなり,順番で当たってくるような判例評釈や解説記事のようなものしか書かなくなってしまいます。学位をとる,どこかの教員ポストを得るという動機だけで研究者になった人は大成しないでしょう。これは研究者の世界の話ですが,他の分野にもあてはまるでしょう。いかにして自分の仕事を,自分のやりたいものにして,それに前向きに取り組めるようにするか(日曜の夜がブルーになるということがないようにしたいものです)。若いときは,それができるようにするための準備期間なのです。その意味でも,第7講「『石の上にも三年』は時代遅れ」は重要な指摘です。この本では,上司たちの若者への接し方についてのアドバイスとして書かれていますが,私は日頃から若者に向けて,3年その会社で我慢できるほどの価値があるか,将来への準備となるか,というようなことをよく見極めたほうがいいと言っています。

株式会社通信文化新報 代表取締役社長 富澤敦 様

前川孝雄氏との出会いは10年ほど前になる。本屋の新書コーナーで一冊の本が目に飛び込んできた。まるで「読まないと損するよ」とその本が私に訴えているようで思わず手に取り購入した。それが2010年2月に前川氏が出版した「勉強会に1万円払うなら上司と3回飲みなさい」だった。当時私は東京都内の郵便局社員を対象に研修を行う立場で、新規採用社員研修の目前だった。その本の趣旨に深く感銘し、「読み終わったらぜひ上司と話をしてほしい」と新規採用社員全員に配布することとなった。同書の出版記念講演会で前川氏と初めてお会いした後、郵便局管理者を対象とした研修を実施していただくこととなった。当時、郵便局管理者がどのように部下社員を育成すれば良いのかという解を私自身が導き出せず、右肩上がりの良い時代を思い描き、管理者が指示命令すれば部下はついてくるという、今では通用しない育成方法しか持ち得ていなかったが、前川氏の研修により、バブル崩壊以降に育った若手社員は指示命令ではついてこない、方向性と信頼がなければ部下は離れていくということを教えられ、私自身も目を覚まされた思いであった。私が定年退職して2年ほど経ち通信文化新報という郵政グループ向けの新聞を発行する会社に入ることとなり、その紙面に2019年7月から『「人が育つ現場」考』を連載していただくこととなった。人材育成ノウハウも提供する紙面にしたいとの思いから月2回の連載の執筆をお願いしたわけである。掲載開始から2年たち連載も50回を重ね、前川氏から連載を元に書籍を出版したいとの話が上がった。これまでの単発の連載コラムをテーマごとにまとめ、再編集して出版するとのことで私としても願ってもないことだった。出版された本書は、テーマごとに8章に分かれ、それぞれのテーマで合計50の講話で構成されている。新聞連載とは違い、テーマごとにまとめられているため、一層内容が濃く、読みやすくなっている。また連載開始時には予想もしなかったコロナ禍の世の中となり、内容も変化せざるを得ない中、今回の書籍では世の中の大きな変革を踏まえた内容となっている。これもひとえに前川氏が起業当初から描いてきた「人を活かす現場」というブレないテーマをお持ちだからであろう。著者も書いているがこの書籍はどの章から、どの講話から読み始めても理解しやすいが、私は特に「第1章 働きがいこそ現場改革の原動力」、「第2章 若手世代をいかに育てるか」、そして「第8章 これからの人を活かす会社の条件」をお薦めしたい。同じ組織に所属していても、世代間の受け止めも大きく異なり、仕事に対する向き合い方も違うもの同士が一緒になって組織を構成している現代。そして世の中の流れは一層速くなっている。このような現代の荒海の中、本書は間違いなくこれからのマネジメントの羅針盤となる一冊である。

『月刊ガバナンス』2021年11月号(発行者:ぎょうせい、発売日:2021年11月1日)・書評欄

激変する職場環境への対応策を網羅的に提示!

激変する職場環境を前提に、これからの会社や人材マネジメントのあり方を包括的に解説する一冊。コロナ禍までフォローしつつ、若手の雇用・育成、女性活躍、シニア世代の働き方、パワハラ予防、リモートワークの運用法など、多岐にわたるテーマを余すことなく論じる。著者はリクルート出身で企業の職場を30年以上見続ける人材育成マネジメントの専門家。だからこそ、全50講で構成されるどのセクションでも、職場でいま起きている具体的な課題を網羅的に取り上げ、その解決策と自己変革を促す視点を鮮やかに導き出す。各講は3ページほどでコンパクトにまとめられているのも読みやすくてうれしい。

『J-CAST 会社ウォッチ―気になるビジネス本』(2021年11月25日、渡辺淳悦 様)

一部抜粋 働きがい、社員が幸せになる企業がニューノーマル時代に生き残る【テレワークに役立つ一冊】

「生き延びる力」とはなにか

会社のあり方や働き方が様変わりするなか、コロナ禍の影響で人材の活用がますます重要になってきた。人材育成コンサルティングを行う株式会社FeelWorksの代表取締役の前川孝雄さんが、ニューノーマル時代の「人を活かす経営」を説いたのが、本書「人を活かす経営の新常識」(FeelWorks)である。経営者や人事責任者、管理職層に対して、これからの時代に合った人材マネジメントの手法を8つのテーマと50の講話で構成している。その中からコロナ禍に打ち克つ経営、リモートワークで問われるマネジメント改革にかんする事項などを抜粋して紹介しよう。コロナショックの時代を生き延びるために、前川さんが注目したのが、2018年にOECD(経済開発協力機構)が公表した「OECD Learning Flamework」だ。2030年に向けて子供たちに求められる能力とその育成内容、方法を示したものだ。それらを敷衍し、前川さんなりに「生き延びる」方法を説明している。まず、30~40代の中堅世代には、「青黒さ」を求めている。それは、「青臭い」志と「腹黒い」戦略をあわせ持つことだ。高い理想と計算高さを両立させる「青黒さ」こそ、次世代リーターが活躍するための必須スキルだとしている。ベテランの50代には貢献心を求めている。改めて顧客や組織、次世代への「お役立ち」に専心することだ。ひいては職位によらない自分への信頼を集め、人望となり、定年後に会社に頼らず生きていく自信にもつながるという。

リモートワークで上司は支援型に変わろう

リモートワーク下でのマネジメントでは、上司は管理型のマネジメントへの執着を捨て、一人ひとりを信じて任せる支援型のマネジメントに変わるべきだと説いている。リモートワークにはまだ課題は多いが、場所や時間の制約にとらわれない柔軟な働き方、効率性や生産性もシンプルに追求できると訴えている。新型コロナウイルスの新規感染者数が減り、心のどこかで従前の暮らしや仕事へ戻ろうと考えているのでは、と前川さんは問題提起している。傷んだ人と人の絆は取り戻さなくてはいけないが、旧態依然とした働き方には戻りたくても戻れないと考えるべきだと釘を刺している。こうした発想の基本には、若手社員の価値観を理解しなければ、若者の離職を防ぐことはできないという認識があるようだ。働きがいが持てる企業であること、社員の幸せを向上させることが不可欠であると結んでいる。

『人事担当者のためのウェブマガジン Human Resource Management Magazine』

                                 (2021年12月) 書評

『リクナビ』編集長を経て2008年に独立。主に企業向けの研修事業を通じてリーダーシップ・マネジメント力の強化を支援している著者が8テーマ・50講話を綴った1冊だ。若者・女性・シニアのキャリア構築やリーダーの覚悟など,ニューノーマル時代の「会社と働き方」改革につき,論理的かつ熱いメッセージが凝縮されている。若手の早期離職問題では“打たれ弱い若手がすぐ辞める”のではなく“古くさい体質の会社が若手に見限られている”のが真相ではないかと疑い,「まずは下働きから」ではなく「いきなり花形部署」で働きがいを実感してもらい定着と活性化に成功している事例を紹介する。「終身雇用」に代わる「終身キャリア自律支援」を会社の役割に求め,新卒一括採用と人材育成は続けるとしながらも,一定期間を経たシニアには自律してもらう「ハイブリッド型雇用」を提案している。やる気とやらされ感,作業と仕事の違いを,他責・自責の概念から解き明かすなど,考察はポストコロナの模索が続く今の時代にうまく腹落ちする。

関連セミナー

新刊『人を活かす経営の新常識』をご購入のうえ、お申込み時に購入動機または感想をお寄せいただいた方を対象に出版記念セミナーを開催します!

 

日時:2021年10月27日(水)16:00~17:30 (※本セミナーは終了いたしました)

場所:オンライン(zoom)

講師:前川孝雄(FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師)

参加費:無料

対象:管理職、経営者・経営幹部、人事・労務など(※新刊「人を活かす経営の新常識」をご購入の上、お申込み時に感想または購入動機をお寄せいただいた方

定員:50名

著者紹介

前川孝雄

株式会社FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師

人を育て活かす「上司力®」提唱の第一人者。1966年兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学(現大阪公立大学)、早稲田大学ビジネススクール卒。リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」「就職ジャーナル」などの編集長を経て2008年に(株)FeelWorks創業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、研修事業と出版事業を営む。「上司力®研修」、「50代からの働き方研修」、「ドラマで学ぶ『社会人のビジネスマインド』」、eラーニング「パワハラ予防講座」「新入社員の『はたらく心得』」などで400社以上を支援。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年に(株)働きがい創造研究所設立。情報経営イノベーション専門職大学客員教授、(一社)企業研究会 研究協力委員サポーター、(一社)ウーマンエンパワー協会理事なども兼職。著書は、『部下を活かすマネジメント“新作法』(労務行政)、『部下全員が活躍する上司力 5つのステップ』(FeelWorks)、『人を活かす経営の新常識』(FeelWorks)、『本物の「上司力」』(大和出版)、『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『ダイバーシティの教科書』(総合法令出版)、『50歳からの逆転キャリア戦略』(PHP研究所)、『50歳からの幸せな独立戦略』(PHP研究所)、『50歳からの人生が変わる 痛快!「学び」戦略』(PHP研究所)など約40冊。30年以上一貫して働く現場から求められる上司、経営のあり方を探求しており、人的資本経営、ダイバーシティマネジメント、リーダーシップ、キャリア支援に詳しい。