河野 一朗

株式会社FeelWorks シニアコンサルタント・講師

アイ・コンサルタント・オフィス 代表

株式会社働きがい創造研究所認定 働きがいを育む講師・コンサルタント

平成元年株式会社リクルート入社。「遊」「学」「働」の分野でメディアを通じカスタマー(読者)とクライアントのベストマッチングをはかり、売上利益拡大の最大化を実現。約20年間にわたり営業管理職として組織経営とその人材採用指導・育成に従事。組織開発を学びながら「違いを認める」「価値観を認める」「あり方を定める」「やり方を変える」というサイクルを回し、多様なメンバーが活躍する組織づくりを実践。50代からは「リーダーが変われば組織が変わる」を体現し、最下位に沈んでいた業績をトップまで引き上げることに成功する。営業管理職としての経験から、ダイバーシティ時代のマネジメント手法の大きな変化を実感。現在は、アイ・コンサルタントオフィスの代表、FeelWorksシニアコンサルタント・講師として、上司力養成のためのトレーニング手法と自分の経験を掛け合わせ、ミドルマネジャー向け研修に登壇。「これからを生きるヒトと組織を応援する」をビジョンに掲げ活動している。


登壇・活動実績

企業研修ファシリテーション、研修登壇(採用実務・マネジメント手法・キャリアプラン) 

北九州市産業経済局主催セミナー登壇、高校生および保護者向けキャリア講演8校 

大学生向けキャリア・就活講演11校、人事採用コンサルティング4社

講師インタビュー

Q1:FeelWorks講師としての「働きがい」を教えてください。

一番の「働きがい」は「日本の上司を元気にする」という弊社ビジョンに基づいた研修プログラム受講者のみなさんが、受講後「ありがとうございました!」と声をかけてくださったりアンケートに記入していただいた時ですね。

私は代表の前川と同じ会社で同期として働いていました。31年にわたるサラリーマン生活のうち、およそ20年の「営業組織責任者=マネジャー」として従事。その間たくさんのマネジメント研修を受講しました。多くの研修はケーススタディをもとに「こんな時どう対応しますか?」という対処療法的なもの。またサーベイ結果に基づき自分の非=BADを認め改善策を考えるものも。研修後はもうぐったりですよね。マネジャーって誰も褒めてくれない。上司力研修では①自己成長のため自責の視点に立ちマネジメント課題を俯瞰して抽出②その背景を深堀りし真因に気付く③ありたい上司像をイメージすることで指導理念が明確になり④明日からすぐに実行できる具体策を考え、あとはやるだけやり切るだけの状況を作る。目標が見えたから、多くの上司が元気になって会社に戻っていかれるんです。だから「ありがとうございました!」って言っていただけると思うんです。そんな姿を見た時「あぁ 自分はマネジャーとして苦労したけど、同じ轍を踏まないようお役に立てたのかなぁ~」って「やりがい」「働きがい」を感じています。

Q2:研修・講演で大切にしていることは何ですか?

私は個人で「アイ・コンサルタント・オフィス」を経営しています。アイには3つの意味があります。一つ目は一朗の頭文字「アイ」。二つ目は愛他主義の「アイ」。三つ目はアイレベルの「アイ」です。家族同様 受講者のことを慮ること。決して上から目線ではなく、受講者と同じ視点に立ち考え内省を促す言葉をかけること。そして時には「褒める」「認める」「労う」言葉をかけ、参加者の自己重要感を満たすようにしています。

Q3:キャリアチェンジのきっかけは?

31年間企業に勤め、うち20年間は営業組織責任者=マネジャーとして従事していました。マネジャーに登用されたのは営業として業績が良かったから。当時はマネジメント研修なんてありませんでした。尊敬できた上司のマネジメント手法を自分なりに解釈し真似する日々。知識も知恵も無いままマネジメントする。今考えるとよくメンバーがついてきてくれたと思います。そんな文化の会社 そんな時代だったのでしょう。30代でマネジャー登用された時、メンバーは弟や妹のような世代。存分に「アニキ力」を活かしマネジメントしてきました。最後の4年間はホントに苦労しました。新しくローンチしたサービスの営業責任者として着任。メンバーは息子・娘のような年の差。まず自分のマネジメント経験をもとにチーム作りを行いました。お互いをよく知り関係性を構築。経営陣からは「さすがレジェンドマネジャー」なんて言われていました。ただ残念なことにチームとして成果を出すことが出来ませんでした。徐々にメンバーの間に不安感が生まれそれが不信感に変わっていったのだと思います。組織サーベイの結果は人

事部から心配されるほど惨憺たる結果。その時とあるチームと出会いました。「人は必ず変われると信じる」「リーダーに最後まで寄り添い、向き合う」軍団。当時52歳だった私は彼ら彼女たちのサポートを受け「変わる」決意をしました。メンバー15人全員に「私に対する要望」を書いてもらいました。激励含めその数はおよそ100件近くにのぼりました。そのうち自分をそしてチームを変えるためやること・やりきることを3つ選択。年下上司4人にも参加してもらい全メンバーの前で宣言しました。「力を貸して欲しい」と。その姿勢がメンバーに伝わったようです。チームは関係の質が向上し、メンバーは自律自走し始めました。私は徹底的にフォロワーシップを発揮することに注力。その結果チームは全国一位の成果を出すことができ、私は全社員が集まる場で壇上に立ち表彰され、前職を卒業することが出来ました。この時からです。世の中はVUCAの時代。またマネジメントはダイバーシティ時代に突入しています。「自分と同じような苦労をこれからのマネジャーに経験させたくない」「自分の体験談を伝えることでお役に立てるのではないか?」そして「これからを生きるヒトと組織を応援しよう!」と思いました。これがキャリアチェンジのきっかけです。

Q4:好きな言葉・モットーなどがあれば教えてください。

「人は誰でも成長できると信じる」「リーダーが変われば組織も変わると信じる」あるチームに教えていただいた言葉です。

Q5:趣味・休日の過ごし方を教えてください。

人生100年時代と言われます。体が続く限り「人のために動く=働」きたいと思います。そのためにトレッキングや軽登山を行っています。それに付随してキャンプも少々。かなりキャンプギアも充実し、物置が手狭になってきました。いつかは車中泊できるワンボックスカーを購入し、いろいろなところを車で訪れたいと考えています。