2019年2月7日

 「同一労働同一賃金」の課題を深掘りする!/ 結果にこだわる一流営業マンのための、顧客心理学セミナー!

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〔1〕前川孝雄の「人が育つ現場論」

「同一労働同一賃金」の課題を深掘りする!~真に求められる改革とは何か~

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働き方改革の一環として、正社員といわゆる非正規社員

(パートタイム労働者・有期雇用労働者・派遣労働者)との間の待遇差是正を図るため、

「同一労働同一賃金」への関係法令の改正がなされました。

同法施行は2020年4月(中小企業は2021年4月)ですが、

すでに多くの企業が移行に向けた取り組みや模索を始めています。

同改革をめぐっては、企業経営に与える負担や、「同一労働」を特定・評価する困難さ、

また安易な均一処遇化による労働者間の不満やモチベーション低下への懸念など

様々な問題が指摘されています。

同法施行を前にどのように考え対応することが望まれるか、

人材育成のあり方の観点も含めて考えてみましょう。

 

動き始めた正社員の処遇引き下げ

 

平成の30年間に、企業は非常に厳しい経営環境の中で苦しみながらも、

自社の経営を維持しつつ正社員の労働条件引き下げを避けるために、

いわゆる非正規社員の雇用で凌いできました。

その結果、非正規社員の低処遇や不安定雇用などの状況を生み出す

結果にもつながりました。そして、今、アベノミクスによってあたかも

景気が上昇しているように喧伝されていますが、

厚生労働省の不適切な統計問題を取り上げるまでもなく、

決して実体経済が強くなっているとは考えられません。

そうしたなかで「同一労働同一賃金」が導入されましたが、

企業が収益の中から捻出できる人件費の上限は自ずと決まってきます。

ですから、非正規社員の処遇が不合理だとしてこれを引き上げるには、

一方で正社員の賃金や福利厚生を引き下げざるをえません。

この流れの一環で、日本郵政グループが正社員の住宅手当を廃止する

措置が報じられ話題になりましたが、起こるべくして起きた動きと言えるでしょう。

労働集約型でかつ高収益のビジネスモデルになりにくい

仕事・企業ほど、表面的に「同一労働同一賃金」を実行しようとすれば、

今後同様の動きにつながることが想定されます。

企業活動・仕事自体の生産性が向上しなければ、当然の帰結です。

 

年功型の人事・給与体系見直しへの息の長い改革が必要

 

それでは、正社員と非正規社員の現状から「同一労働同一賃金」に向けては

どのような取り組みが求められるのでしょうか。

 

→続きは『人材育成ジャーナル』へ

https://jinzai-journal.net/2019/02/07/ron/maekawa-1/

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〔2〕FeelWorksセミナー情報

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■公開イベント

・【営業の鉄人】2019/2/19(火)19:00~21:00

結果にこだわる一流営業マンのための、顧客心理学セミナー!

講師:前川孝雄 田岡英明

場所:旭化成ホームズセミナーホール 

詳細・お申し込みはこちら→http://bit.ly/2Hia1rn

 

■公開セミナー

・【SMBCセミナー】2019/2/22(金)10:00~17:00

人と組織を活かす現場の上司力

~管理職としての「あり方」を明確にし、具体的な「やり方」を習得する~

講師:前川孝雄

場所:三井住友銀行呉服橋ビル

詳細・お申込みはこちら→http://bit.ly/2PtmL1K

 

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【FeelWorks入社2年目 アシスタント・安部薫(25)の編集後記】

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この度は弊社メルマガをお読みいただきありがとうございました。

本格的な「同一労働同一賃金」には、一足飛びにはいかず、

まだまだ時間がかかるのだと感じました。

前川から「働く人一人ひとりにとって本当に大切なことは、

各自が『自律的なプロ』となり、自分の力で『稼げる力』をもつこと」

とあったように、政府や企業側の改革だけではなく

個々人が自分の生き方やキャリアと向き合う必要がありそうですね。