2018年5月8日
苦境に立つ新任管理職が急増!人事のベストなサポート法とは?/「上司力」「女性のキャリア自律」無料セミナー受付中
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〔1〕前川孝雄の「人が育つ現場」相談室
今月のお題:苦境に立つ新任管理職が急増!人事のベストなサポート法とは?
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社会全体で、働き方や組織のあり方が議論される中、
マネジメント力やコミュニケーション力など、
管理職に求められるスキルが高度化しています。
新年度に新しく昇格した新任管理職を、
企業人事はどのようにサポートしていけば良いのでしょうか。
FeelWorks代表・前川が疑問にお答えします。
Q1昨今の新任管理職が置かれている状況を教えてください。
A:上から期待され選出される一方、管理職になりたくない人が増えています。
中堅規模以上の会社では、「部下を持つ管理職」は優秀な人が選出されます。
職能給資格は管理職担当でも実際は部下をもたない「部下なし管理職」
のベテラン層が沢山いて、ポストが限られているからです。
一方で、近年のワークライフバランスを重視する志向や、
ハードな管理職の働き方を見て、管理職になりたがらない中堅層が増えています。
私たちがFeelWorksの公開セミナー等で新任管理職の方と接する実感値は、
なりたくてなった人は3~4割ほど。
経営層から業績を求められ責任を負わされるものの裁量は少ない、
働き方改革の推進やコンプライアンス遵守などのリスク管理を
一手に現場で引き受けるなど、
管理職の職務は「あまりにも大変だ」という印象を与えています。
Q2今後、新任管理職はどのような壁にぶつかることが想定されますか?
A:優秀なプレイヤーだった故に、
「クイック・ウィン・パラドックス」に陥る傾向にあります。
「クイック・ウィン・パラドックス」は、
「早く成果を上げようと頑張れば頑張るほど成果が離れていく」
現象のことを言います。
①隘路に入り込む、②批判を否定的に受け止める、③威圧的である、
④拙速に結論を出す、⑤マイクロ・マネジメントに走る
などの行動をとることが特徴です。(出典:『昇進者の心得』ダイヤモンド社)
特に優秀なプレイヤーほど「自分の思い通りに部下が動いてくれない」と悩み、
「クイック・ウィン・パラドックス」に陥りがちです。
昨今の働き方改革による短時間勤務や生産性向上の推進、
人材の多様化により、現場を取りまとめる新任管理職は
相当苦しい状況にあると思います。
Q3新任管理職の負荷を軽減するため、企業人事がフォローすべきポイントは?
A:期初にマインドセットの支援や組織づくりのガイドラインを教えることが大切です。
新任管理職は、着任直後から決裁権行使のルールや人事評価の方法など
多くの事を詰め込まれ、社内手続きや会議、部下との面談や業績の報告など
実務に追われる日々が始まります。
さらに、部下がメンタルで倒れる、若手が会社に来ないなど、
モグラ叩きのようにその都度発生する問題に対応せざるを得なくなります。
結局、上司自身がフラフラになり、部下もつぶれていく。
多忙だからこそ、期初に基本を教えることでそうした悪循環を防ぎます。
以下、具体的なポイントをお伝えします。
①「上司としてのあり方」を定めるマインドセットの支援
プレイヤーとして「自分の体を動かす」ステージから、
マネージャーとして「人の心を動かす」ステージに移ったこと、
今までとは全く違うスキルが求められることを伝え、
「上司としてのあり方」を定めます。
また、「上司の仕事は醍醐味にあふれている」という
ポジティブな情報を伝えることも大切です。
部下が一皮むけて成長した、
当時は理解してくれなかった部下が後から振り返って感謝してくれた、
そういう瞬間があると仕事が楽しくなるわけです。
チームで大きな仕事を成し遂げた時の感動は、
何ものにも代えがたい喜びとなることを伝えてください。
②人材育成、組織づくりのガイドラインを教える
FeelWorksでは、相互理解、動機形成、協働意識、切磋琢磨、評価納得の
5つのステップが必要だと考えています。
5つのうちの3つは、4月~6月の着任3カ月以内に着手しましょう。
期初に上司としての仕事は6割終わってなければいけません。
面談などを通したメンバー間の「相互理解」、
組織の目的・個々の役割への「動機形成」、
助け合い、連携し合う「協働意識」、
まずはこれら3つの醸成が大切です。
成長と改善に向けた「切磋琢磨」はチームが走り出してから、
自身の評価が良くても悪くても受け入れてもらう「評価納得」は、
期中から期末に向けてつくっていきましょう。
前川孝雄のブログ:https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entrylist.html
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〔2〕FeelWorksセミナー情報
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【FeelWorks入社1年目 アシスタント・安部薫(24)の編集後記】
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この度は弊社メルマガをお読みいただきまして誠にありがとうございました。
年齢や立場、価値観の違う他者とコミュニケーションを取ること、
きちんと対話をすることは、一対一の関係でさえ難しいことだと感じます。
様々なタスクをこなしながらメンバーへ気を配り、チームをまとめていくことは
「上司なら当たり前」とされてきたのかもしれませんが、
非常に大変な仕事だと改めて思いました。上司としてのあり方を定める、
人材育成や組織づくりの基本を学ぶ場を提供することで、
現場で働く管理職の皆さんが指針を作って頂ければ幸いです。